オリックス・ボグセビック打って走って驚異の助っ人　モレル、コーディエ、ボグセビック

＜日本ハム４－５オリックス＞◇３０日◇札幌ドーム

打って、走って、驚異の助っ人や！　オリックスのブライアン・ボグセビック外野手（３２）が躍動し、チームの連敗阻止に導いた。１回は２死一、三塁で先制２点二塁打を放った。…と、ここまではよくある話。特筆すべき場面は、１点差に迫られた３回に訪れた。

＜ソフトバンク１３－１オリックス＞◇９日◇鹿児島

オリックスの左腕パット・ミッシュ投手（３４）が、来日初登板で珍記録を作ってしまった。

５回１死満塁の場面で２番手としてマウンドに上がったが、初球を投げた時の動作がボークと判定され、いきなり６点目を献上。１軍昇格にあたり「投げる試合はいい投球をしたい」と意気込んでいたが、その後も中村晃に適時打を許すなど、苦しい内容だった。

＜オリックス２－５ソフトバンク＞◇６日◇京セラドーム大阪

「首位いじめ」を狙ったオリックスにはもったいない場面だった。３点を追う３回、２死から安達の適時打で１点を返し、なおも満塁にまでこぎつけた。

抑えの役割も「ここ３、４年はリリーフで８、９回を任されていた。今は一番自信のあるポジションだ」と胸を張った。速球、スライダーに加え、かつて投げていたチェンジアップもまた投げ始め、投球の幅を広げている。
大谷超えの可能性を秘めた男は「数字の目標はない。チームの勝利に貢献するだけだ」とひげに縁取られた顔で明るく笑い、「１００」と書かれたタッグ付きのキャリーケースを押しながら空港をあとにした。