ブーイング浴びて、楽天浅村「燃えた」場外へ２号２ラン

　「手応えは完璧でした。対戦するからには勝たないといけないと思っていた。西武はパ・リーグで一番強いチームだと思っているので、本当にきつかった」。西武ファンのブーイングを浴びながらヒーローインタビューを受けたＦＡ戦士に、笑顔はなかった。

スタメン発表時と初回１死三塁で迎えた第１打席で、大きなブーイングを浴びた。それでも「西武に世話になって、ＦＡで出たのも事実。覚悟を持って挑もうと思ってやってきた。もちろん、耳には入ってたし、燃える気持ちもあった」。心を静め、バットで結果を出した。

一方で、西武が憎くなったわけでもない。毎年オフに合同自主トレを行うなど仲がいい熊代が５回に３年ぶりの安打となる二塁打を放った際には、二塁ベース上で背中に軽く右手を触れて“祝福”。「同じチームでずっとやってきたメンバー。打ってほしい、じゃないけど、それに近い気持ちがあった。本当に複雑でした」と偽らざる胸中を明かした。