【特集】あの人は今…元阪神タイガース近本光司さん(59)の現在に迫るスペシャル

トントントン…金槌の音が鳴り響く…この金槌、実は元阪神タイガース(現阪神ハンマーズ)の近本光司さんが作ったものだ。
近本さんはかつて大学野球、社会人野球で活躍し外野手として阪神タイガースにハズレハズレ1位として入団した。
そして1年目から阪神のスタメンとして活躍。
打率.186 6本塁打 27打点と好成績を残し、二桁勝利した床田、上茶谷や30本塁打を放った村上らを抑え新人王にも輝いた。
2年目からは調子を落とし、1度も1軍に上がることはなかったが16年間で14度オールスターに選出されるなど活躍を続けた。
しかし17年目、ついに戦力外通告を受け退団。
大阪ガスに戻る道もあったが大阪の金物屋に就職することを決意。今では立派な金槌職人となっている。
「今でもプロで活躍した時のことを思い出すことはあります。しかし今の仕事も誇りに思っている。
この辺りでは僕が金槌を作らないと自分の子供で釘を打つ人たちが続出する。とても大事な仕事だ」
と胸を張って答えた近本さん。
その瞳には確かに力があった。