カットボールは所謂「動くボール」でバットの芯を外してゴロを打たせるイメージが強いが、スライダーの様に空振りを取れるカットボールを投げる選手もいる。
そこで、日本プロ野球でカットボールを投げている選手の球種データからカットボールの質を考えていきたい。
何人かの選手はGIFを用意しているのでそれも参考にしていきます。
例:ロッキーズ カイル・フリーランドのカッター
1、プロ野球オール写真選手名鑑 2019
2、2019プロ野球全選手カラー写真名鑑&パーフェクト DATA BOOK
3、2018 球種別投球成績 https://note.mu/aozora_data/m/mdf6416a6a122 … …
4、データで楽しむプロ野球 http://baseballdata.jp/
5、1.02 – Essence of Baseball https://1point02.jp/op/index.aspx
どこか一つの書籍・サイトから引っ張り出すよりは公平性が取れると考えました。
投球の殆どがストレートではあるもの、もう少しカットボールの割合を増やしても良いかもしれない。
ただ、空振り率が特段高いわけではないので注意が必要。
先発では西武榎田、日ハム上沢、ソフトバンク東浜が被打率優秀なカットボールの投げていた様子。
特に東浜選手のカットボールは空振り率17%、ゴロ率54%と奪空振り・打球管理も優れている。
カットボールもフォークに準ずるレベルで一級品です
特に森選手のカットボールはゴロ率61%と打球管理の面でも優れている。
被本塁打3本は本拠地の特性を考慮して大目に見るべきだと思います。
森選手のカットボール
特にこれはジャイロ回転が見て取れる。
益田選手のカットボール
代名詞のシンカーと対になって威力を発揮する
空振りが取れるカットボールはもはや「芯を外すボール」じゃないんですよね
オリックスの高卒化物 山本由伸選手のカットボールは中継ぎとしては凄まじい武器ですが、
総合的なポテンシャルの高さはどう考えても中継ぎで使い潰すのはもったいないので先発で頑張って欲しいですね。
オープン戦でのカットボール
日ハムマルティネス選手やロッテ石川歩選手などゴロ系選手が多く、
カットボールの他にシンカーやツーシーム系でゴロを増やして打球を上げさせないようにしています
2016年の飛躍の原動力になった球種ですが、昨年は被OPS.928と投げないほうが良いレベルの危険な球になっています。
曲がりを大きくするか、
より球速を上げてストレートに近づけるか、
最悪封印するかしないと厳しいかもしれません
ストレートがきれいなバックスピンにならずカット回転してしまう=球威が落ちてる=打たれる
というのも含まれている説
それは知りませんでした。
意図せず球威の落ちた球を投げてしまっているとなると、結構深刻かもしれませんね
投げミスしてシュート回転するボールがシュート扱いになるなら逆もあるかなとおもっただけ
>>32
いえいえ、案外あり得るかもしれないですし、
自分としては新しい視点だと思いましたし。
なるほど、シュート回転の逆か…..
選手の能力を評価する指標が一番揃ってるスポーツな気がする
リベラが実際直球を投げようとしてもカットボールになってしまう悩み抱えてて
それだったらもうカットボールだけ投げて抑えたろ!ってなった例があるから
WIKIにも乗ってる
>今ではリベラの代名詞ともなっているカッターだが、これは偶然をきっかけに習得されたものであった。
>抑えを任されるようになって数ヶ月したある日、ブルペンでラミロ・メンドーサを相手に投げていた際、
>ストレートのつもりで投げたボールがメンドーサから見て右にスライドしていった。
>リベラによれば、メンドーサはこのことにかなり立腹したそうである。数日後、デトロイトでキャッチボールをした際にも、ボールが右にそれる癖は抜けないままだった。
>そこで2人で話し合って「試合で投げたらどうなるか試してみよう」ということになった[7] 。
カット気味になってしまうなら、いっそ思い切ってカットボールにするのも良いかもしれませんね
ソフトバンク千賀選手のといえば150キロ以上のストレートと代名詞のフォークが有名です。
137キロフォーク
今年のオープン戦では、他の球種と同じく威力とキレが強化されています。
有能なイッチやで
千賀選手の136キロカッター
GIFを見てもらえると分かるんですが、
凄まじいジャイロ回転がかかってる恐ろしい球です。
ストレートとフォークに加えて第三の球種としてこのジャイロカッターが機能すれば、
パ・リーグNo.1ピッチャーになるんじゃないでしょうか
結局OP戦あんま登板しなかったからわからんかったな
次の注目選手、オリックス澤田圭佑選手も威力抜群のカットボールを投げる選手です。
カットボールの空振り率は森選手・益田選手を上回っています。
阪神の藤浪晋太郎選手にカットボールを教えたのは澤田選手だそうです
そして、ロッテの唐川侑己選手ですが、
今や12球団屈指のカットボーラーになっています。
平均球速はほぼ140キロ、イン・アウトのコーナーに投げ込むことで被OPS.597と機能しています。
ジョンソンのカットボールゴロ率ですが、
ゴロ率を引っ張っている某図鑑だとジョンソンがカットボールを投げてないことになっていて(そんなわけない)
カットボール単体のゴロ率がわからなかったので推定としています。
セ・リーグの方はまず打球管理の面から、
ヤクルトのブキャナン選手と小川選手のカットボールはゴロ率が65%以上と長打抑制に効力を発揮しています。
ブキャナン選手はカーブ、小川選手はチェンジアップとカットボールともう1~2個ほどゴロ率の高い球種を持っていて、
原樹理選手なども含めて、ヤクルトは狭い本拠地を考慮してゴロ率の高い投手陣を構築しようとしているようです。
ブキャナン選手のカットボール
(スロー付きだと重くなるようですが動いてますでしょうか….)
小川選手のカットボール
昨年、中日で復活した平成の怪物こと松坂大輔選手ですが、
カットボールを主に投げていた訳ですけど、
その他にもストレート含めて6球種を織り交ぜてかろうじて抑えていた印象です。
松坂選手のカットボール
今の中日先発陣に川上憲伸のほどの強度とキレがあるカットボールを投げる選手が松坂選手ぐらいしかいないのが残念ですね…
笠原選手や柳選手のカットボールはほとんどスライダー気味ですし
広島の大瀬良大地選手
巨人の菅野智之選手
阪神の藤浪晋太郎選手
以上の三選手のカットボールの質は極めて高い。
空振り率セ・リーグ2位のカットボールを持っているんで、
制球をなんとか最低限必要なレベルに戻してもらって、復活して欲しいです…
特に昨年、規定到達投手では
大瀬良選手と菅野選手のカットボールが空振り・被打率・被OPSの総合面で優れていました。
大瀬良選手のカットボールはセ・リーグNo.1の空振り率の決め球です。
菅野選手のカットボールはスライダーの影に隠れがちですが、
昨年のCSでのノーヒッター達成時には右打者・左打者のインコースを制球良く突く「地味に凄い」ボールでした。
ちなみに、自分の調べた限りですが、
12球団最速のカットボールを投げてるのが、阪神の桑原謙太朗選手です。
(真っスラを映像などを見てカットボールと解釈しています)
先程の表だと去年はそれなりに打たれたと言えますが、
実は対左だと.226とあまり打たれていません
何だかんだでドジャースのジャンセンですね
(PCが止まったので再起動中)
桑原選手のカットボールはドジャースのジャンセンのようなライズ系のカットボールで、
それを球界随一のスライダーと組み合わせることで対左だとほぼ無敵になります。
投球例
1カットボール
2外からのバックドアスライダー
3もう一度カットボールで2ストライク
4最後にバックドアスライダーで見逃し三振
>>74
おそらくそうでしょうね。
阪神に来て、曲がりすぎていたスライダーを程々に曲げる様にして成功したので、
他球団でも活躍する可能性はあったかもしれません
ワイよう知らんのやけどブレイク前どんな感じやったん?
動くストレートとキレキレスライダーが武器だけど制球難って感じで横浜、オリ時代は中々出てこなかった
ツーシームとのコンビネーション
右投手だと左打者、左投手だと右打者に有効
カットボールでインコースを突いて、次にツーシームをフロントドアでゾーンに入れる
バックドア
左投手は右打者の外
右投手は左打者の外に
ボールゾーンから曲げてストライクゾーンに入れる。
外の出し入れももっと使って良いと思います。
今回はデータ面でカットボールの質を見ていくと同時に、
実際のカットボールをGIFで載せることでわかりやすいようにしてみました。
個人的には現在日本プロ野球で最高のカットボールを投げてるのは中日の鈴木博志選手だと考えています。
↓鈴木誠也を仕留めた138キロカットボール
データ的にも被打率・空振り率・ゴロ率どれも優れている最高品質のカットボールです。
よろしければ今年、注目して見てください。
今年はチェンジアップに注目するわ
草
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